お役立ちコラム

「どうして私ばかり…」と自分を責めてしまう心の癖。ネガティブな感情を優しく受け止めるコツ

7月に入って暑い日が続きますが、体だけでなく「心」まで夏バテしていませんか?

仕事や人間関係のモヤモヤを抱えていると、心のエネルギーはあっという間に空っぽになってしまいます。

特に職場で「どうして自分ばかりこんなに仕事を抱えているんだろう」「あの人は定時で帰るのに、なぜ私だけが残業しているんだろう」と感じることはないでしょうか。

気づけば仕事を押し付けられていて、自分ばかりが損をしている。

そんな不公平な現実にイライラする一方で、真面目なあなたは「周りに不満を持つなんて器が小さい」「要領よくこなせない自分が悪い」と、最終的には自分を責めてしまいます。

私ばかり損をしているという不満と、そう思ってしまう自分への罪悪感。この二つに挟まれて、心が身動きできなくなっていませんか?

今回は、仕事を押し付けられてパンクしそうなあなたが、自分を責めてしまう心の癖をほぐし、理不尽な状況から心を守るための温かいヒントをお届けします。

汗ばむ季節だからこそ、心の中の風通しを少しだけ良くして、自分の味方になってあげる方法を一緒に考えていきましょう。

仕事を押し付けられて「私ばかりが損をしている」と、不満を溜め込んでいませんか?

「私ばかりが大変な思いをしている」という不満は、決してあなたのわがままや被害妄想ではありません。

真面目で断れない優しい人が、職場の構造の中で実際に直面しているリアルな苦しみです。

まずは、その苦しさの輪郭を見つめていきましょう。

断れない優しさにつけ込まれて、気づけば自分だけがキャパオーバーでパンクしそうになっている現実

職場において、「頼みやすい人」というのはとても貴重な存在です。

何かトラブルが起きたとき、急な雑用が発生したとき、上司や同僚は「あの人に頼めば、嫌な顔をせずに引き受けてくれるだろう」と考え、あなたのもとへ仕事を持ってきます。

あなたは相手の困っている顔を見たり、職場の空気を悪くしたくないと思ったりするからこそ、「あ、大丈夫ですよ」と無理をして引き受けてしまいます。

しかし、人間の時間と体力には限界があります。

親切心で引き受けたはずの仕事が雪だるま式に増えていき、気づけば自分の本来の業務を圧迫し、毎日キャパオーバーで心がパンクしそうになっている。

周りの人の「ありがとう、助かるよ」という言葉さえ、だんだんと自分の時間を搾取されているような気がして、素直に受け取れなくなっていくのは、あなたが限界を迎えている明確なサインです。

周りはのんびりしているのに、どうして自分ばかりがこんなに必死んだろうという孤独

自分が机の上の山のような書類と格闘し、鳴り響く電話に対応し、息をつく暇もないほど必死に働いているとき、ふと視線を上げると、他のメンバーがのんびりとお茶を飲みながら雑談をしていたり、スマホを眺めていたりする光景が目に入ることがあります。

その瞬間に押し寄せてくるのは、激しい不公平感と、深い孤独感です。

「どうして同じお給料をもらっているのに、私だけがこんなに必死にならなきゃいけないの?」

「みんなは私のこの大変さに気づいていないの?それとも、気づいていて見ぬふりをしているの?」

誰も自分の苦しみに手を差し端ねてくれない職場で、たった一人で重い荷物を背負って坂道を登っているような、言いようのない寂しさと怒りが湧いてくるのは当然のことです。

この孤独感が、日々の仕事をさらに重く、辛いものに変えてしまいます。

不満を抱くこと自体に罪悪感を覚え、「私の器が小さいからだ」とまた自分を責める悪循環

仕事を押し付けられていることに対する怒りや不満が溜まっていくと、真面目な人は次に「そんな黒い感情を抱く自分」を責め始めます。

「文句を言わずに働いている人もいるのに、不満を募らせるなんて私は性格が悪いんじゃないか」

「もっと仕事のスピードが速ければ、これくらい平気でこなせるはずなのに、自分が無能だから回らないんだ」

こうして、本来であれば「仕事を過剰に振ってくる周囲や環境」に向くべきだった怒りのエネルギーが、グルリと反転して自分自身の心へと突き刺さってしまいます。

不満を持つ自分を許せず、さらに自分を追い詰めるためにがんばろうとする。

この悪循環を繰り返しているうちに、心はどんどん擦り切れていってしまいます。

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なぜ真面目な人ほど、損な役回りを一人で背負い込んでしまうのか

どうして世の中には、のんびりと上手にかわして楽をしている人と、すべてを背負い込んで損をしてしまう人がいるのでしょうか。

そこには、あなたの心が持つ素晴らしい美徳が、裏目に出てしまっているという仕組みがあります。

相手の期待に応えようとする責任感の強さが、都合よく利用されてしまう理由

あなたがいつも損な役回りを引き受けてしまうのは、あなたの「責任感の強さ」と「他者への思いやり」が人一倍強いからです。

「自分がここで断ったら、相手が困るだろうな」「この仕事が滞ったら、チーム全体に迷惑がかかるな」という先のことまで、瞬時に想像できてしまうのです。

しかし、世の中にはその善意を「都合のいいリソース」として無意識に利用してしまう人がいます。

あなたが頑張って何とかしてしまうのを見て、周囲は「あ、あの人はこれくらいの量を振っても平気なんだ」「優秀だから任せておけば安心だ」と勘違いをします。

あなたの努力や我慢のうえに成り立っている成果を、ただの「余裕」として受け取られてしまうため、悪気なくさらに新しい仕事が追加されていくのです。

「自分がやれば丸く収まる」という自己犠牲が、周囲の甘えをエスカレートさせる罠

仕事を頼まれたとき、断るためには「なんて言おうか」「冷たい人だと思われないだろうか」と、かなりの心理的エネルギーを使います。

そのため、「自分が少し我慢して、パパッとやってしまえば、その場の空気は丸く収まる」と考えて、ついつい引き受ける道を選んでしまいがちです。

ですが、この一時的な自己犠牲は、長期的には周囲の「甘え」をどんどんエスカレートさせる結果を招きます。

人間は、自分が苦労しなくても誰かが代わりにやってくれる環境に慣れると、それが「当たり前」になってしまいます。

本来は自分でやるべき大変な業務を、無意識のうちにあなたに丸投げするようになるのです。

あなたが自分を犠牲にして守ってきた職場の平和は、周囲の甘えを育ててしまう温床になります。

頭の中で「ひとり反省会」を繰り返すうちに、不満がすべて自己嫌悪にすり替わっていく仕組み

何かトラブルが起きたり、仕事が終わらなかったりした日の夜、布団の中で

「どうしてあのとき、こう言えなかったんだろう」

「私のあの対応は間違っていたんじゃないか」

と、頭の中で延々と反省会を続けてしまうことはありませんか?

このように、終わった出来事を何度も頭の中で思い返し、ネガティブな感情を増幅させてしまうことを「反芻(はんすう)思考」と言います。

反芻思考が始まると、脳は「嫌な出来事」を何度も再体験することになり、ストレスが何倍にも膨れ上がります。

そして、最初は「仕事を押し付けてくるあの人が悪い」と思っていたはずなのに、何度も考え直しているうちに、「結局、はっきりと断れない自分が一番悪いんだ」という、自己嫌悪の結論に無理やり着地させてしまうのです。

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不公平感で心が押しつぶされそうになったとき、自分を守る3つのステップ

私ばかりが損をしている現実を変え、これ以上自分を責めないようにするためには、心の扱い方と行動を少しずつ変えていく必要があります。

心がパンクする前に試してほしい3つのステップです。

ステップ1:「私は今、怒っているし傷ついている」と、黒い本音をそのまま認めてあげる

まず最初に行うべきは、心の中に渦巻く不満や怒り、ずるいという気持ちを、一切の言い訳なしで100%肯定してあげることです。

「みんなばっかり楽してずるい!」

「なんで私だけがこんな目に遭わなきゃいけないの!」

そんな風に思う自分を、「大人のくせにみっともない」と押さえつけるのをやめてください。

誰にも見せないメモ帳に、思っている本音をそのまま吐き出してみましょう。

感情は、無理に抑え込もうとすると形を変えて「自己否定」に変わりますが、「私は今、猛烈に怒っているんだな」と認めてあげるだけで、不思議と少しずつ波が引いていくものです。

ステップ2:抱え込んでいる業務を書き出し、「本当に私がやるべきことか」の境界線を引く

心がモヤモヤしているときは、自分がどれだけの重荷を背負っているのかが客観的に見えなくなっています。

そこで、ノートに今抱えている仕事をすべて箇条書きで洗い出してみましょう。

そして、その仕事の横に「これは本当に私がやらなければいけないことか?」を冷静に問いかけてみてください。

自分の本来の職責に含まれている仕事

本来は他の誰かの担当なのに、流れで自分がやっている仕事

誰もやらないから、親切心で引き受けている雑用

仕分けをしてみると、背負わなくてもいいはずの荷物がどれほどたくさん紛れ込んでいるかが分かります。

「ここから先は私の責任ではない」という境界線を、まずは自分の頭の中で明確に引くことがスタートです。

ステップ3:限界を迎える前に、小さな声で「助けて」「これ以上は難しいです」を伝える練習

境界線が見えてきたら、次のステップは周囲への意思表示です。

真面目な人は、完全に心が折れて動けなくなるまで「大丈夫です」と言い続けてしまう傾向があります。

しかし、周りはあなたが倒れるまで、その深刻さに気づきません。

だからこそ、まだ少し余力がある段階で、「これ以上は難しいです」というサインを出す練習をしましょう。

「今、これだけの業務を抱えておりまして、今日中にこちらの新しい仕事を引き受けるのは難しいです」

「どちらを優先すべきか、ご指示いただけますか?」

というように、事実をベースにして淡々と伝えるのがコツです。断ることは、仕事を放棄することではなく、今ある仕事のクオリティを保つための誠実な対応なのです。

今日からできる、世界で一番の「自分の味方」になるための心の処方箋

職場の環境を今すぐ変えることは難しくても、あなた自身の「心のかけ方」を変えることで、不公平感に振り回されない自分を作っていくことができます。

都合のいい人であることをやめるのは、ワガママではなく自分を守る正当な権利

断れない優しさを持っている人は、「仕事を断ったら、周りに冷たい人だと思われるのではないか」という恐怖を常に抱えています。

しかし、自分の心や健康を犠牲にしてまで、他人の機嫌や職場の都合を優先し続ける必要はどこにもありません。

都合のいい人をやめることは、決してわがままを突き通すことではありません。

あなたの限られた命の時間と大切なエネルギーを、理不尽な搾取から守るための「正当な権利」です。

あなたが自分を大切に扱い、毅然とした態度で境界線を示すとき、周囲もまた、あなたを安易に利用してはいけない大切な存在として扱い始めます。

不満や怒りは、あなたが「自分の人生を大切にしたい」と叫んでいる健やかなサイン

心の中に湧き上がる「私ばかり損をしていて悔しい」という不満や怒りは、一見するとネガティブな感情に思えますよね。

でも、実はこの感情こそが、あなたを救おうとしてくれている大切なエネルギーです。

もし、あなたに全く怒りの感情がなかったら、他人にどれだけ仕事を押し付けられても何も感じず、そのまま心が壊れるまで働き続けてしまうでしょう。

「悔しい」「不満だ」と思えるのは、あなたの魂が「私はもっと大切に扱われるべき人間だ!」と、必死に声を大にして叫んでいる健やかなサインです。

その怒りを自分を責めるために使うのをやめて、「そうだよね、悔しいよね。もっと自分を大切にしようね」と、自分を労るためのエネルギーへと変換していきましょう。

他人の機嫌や職場の空気を背負うのをやめて、自分の心地よさを最優先に選んでいく

真面目な人は、職場の空気が少しでもピリついていると、「私が何か怒らせるようなことをしたかな」と不安になり、その場を和ませるために余計な仕事を自ら買って出てしまうことがあります。

他人の機嫌や、職場の全体の空気は、あなた一人でコントロールできるものではありません。あの人が不機嫌なのはあの人の課題であり、職場が回らないのは管理職の管理不足が原因です。

これからは、外側の空気を読むために使っていたアンテナを、すべて「自分の心地よさ」を測るために使ってください。

「私は今、休みたいかな?」「これを引き受けるのは、私の心が嫌がっていないかな?」

と自分の内側の声に耳を傾け、自分の快適さを最優先に選ぶ。その小さな選択の積み重ねが、あなたの中に揺るぎない安心感を育ててくれます。

え~わたしばっかり~

ここあらさんのひとこと

「じぶんをいちばんに

守ってあげなくちゃ~」

7月の暑さの中、押し付けられる理不尽な仕事に文句も言わず、一生懸命がんばっているあなた。

「どうして私ばかり……」と夕暮れのオフィスや帰りの電車で悔しさをこらえ、そんな自分にバツ印をつけて、本当によくここまで一人で耐えてきましたね。

でも、もう他人の荷物まで背負ってボロボロになるのは終わりにしませんか。

あなたが断れなかったのは職場の平和を願う優しさがあったからであり、不満を抱くのは「もっと自分らしく生きたい」というエネルギーが残っているからです。

その優しさは、これからはあなた自身の幸せのために使ってください。

周りの期待を背負って都合のいい人にならなくても、仕事を断っても、あなたの価値は一ミリも下がりません。

心の中で不満を漏らす自分を責めないで、あなただけは絶対に自分を裏切らず、一番近くで寄り添ってあげてください。

今夜はお家に帰ったら、冷たい飲み物でも飲みながら、理不尽な環境を生き抜いた自分自身に「今日も本当によく戦ったね。お疲れ様」と、たっぷりと労いの言葉をかけてあげてくださいね。

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