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節約するつもりで浪費する人が言いがちな口癖5つ

2022年の年明けから怒涛のように始まった食品値上げについて。
その波は収まるところを知らず、2回目となる価格改定や内容量改定(いわゆる「ステルス値上げ」)に踏み切る企業も出てきた。

原材料やエネルギー価格の高止まり、物流費・人件費の上昇はしばらく続きそうだから、これらにとどまらず、もっとさまざまな商品が「2回目値上げ」になる可能性はある。

 総務省が発表した6月の消費者物価指数によると、前年同月比で食パンが9%、食用油36%、チョコレートが7.5%など、これらの品目で上昇が目立つ。主食から調味料、嗜好品までと幅広い。

 生鮮魚介類を含め、とにかく値上がりだらけで、食費のやりくりには頭が痛い。このままでは生活費がもっと膨れ上がるのではとの心理が強くなるだろう。

 しかし、あまりに恐れるために、かえって逆効果となる消費行動をとってしまうことがある。普段、スーパーやネット通販で商品を買うときに、こんな言葉を口癖のように使っていないか意識を傾けてみましょう。

■1 「割引になるならついでに買っておこう」
 まとめて3品買えば割引になる、3000円以上買うと100ポイントをつけるなど、何らかの条件を満たすと安く買えると聞くと、そのぶん余計な買い物をしてしまう人は多い。
 「割引になるなら買っておこう」というのは、食費を安く抑えるつもりが失敗しがちな人の口癖だ。  これは、予定になかった余計な買い物をしてもらうための売り手の仕掛けでしかない。そのほうが節約になると感じてしまうが、そもそも予定外の購入代が発生しているのだから、食費を減らしたことにはなっていない。

 この言葉を使いがちな人は、次回も同じように「ついで」の買い物をしてしまうだろう。なるべく安く買おうとすること自体は悪くはないが、余計な条件が付いている「安さ」には注意が必要。


■2 「あれば使うだろう」 の言葉の前には、たいがい「安いから買っておくか」が来る。売り場を眺めているとき、セール価格に目が留まり、その値段だけで手が伸びることはよくある。安いものを買って献立を組み立てるのは食費節約の基本だが、安いからという理由だけで目についたものをカートにどんどん入れていくと、会計時にびっくりということが多い。

 必要なものだからではなく、「安いから」との理由で買うのは節約にはつながらない。なぜなら、「あれば使うだろう」というものは、「なくても困らないもの」だからだ。なくても困らないなら、買わなくてもいいのに、それを買ったぶん支出が増えてしまう。値段だけが理由でなんとなくカートに入れたものは、会計前に見直して速やかに売り場に戻したほうがいいだろう。

■3 「せっかく来たのだから」
 わざわざ買い物に来たんだから、特に欲しいものがなくても買い物しないともったいない――いわゆる、サンクコスト(埋没費用)を取り戻したいという心理だ。
 わざわざ電車賃やガソリン代をかけ、移動時間を費やして買い物に来たのだから、それ相応の買い物をしないと割に合わないと感じてしまう。  テレビで紹介されていたアウトレット品を扱う店や、デパートのギフト解体セールなど、オトクな買い物ができると聞いて出かけたものの、量が多かったり期待したほど安くなかったりしたとする。それでも、口に出るのは「でも、せっかく来たんだから何か買わないともったいない」という言葉だ。

 すでに使ってしまった交通費や移動時間を、無駄にしたくないという思いで、あまり欲しくない商品を無理やり買ってしまう。本来、そこで買い物をしようがしまいが、払ってしまったコスト(交通費や時間)は決して返ってこない。それなのに元を取りたい気持ちが節約とは真逆の行動につながってしまうわけだ。特に欲しくないものなら買わずに帰るほうが節約になる。

■4 「安いうちにまとめ買いしておこう」
 さまざまなものが値上げされると聞くと、その前に買いだめしておくべきか考えるものだ。しかし、買いだめは逆効果になることもある。

かつて消費税増税前に買いだめをした例があったが、食品の場合は日用品と違って消費期限・賞味期限がある。加えて大量に買い込めば買い込むほど在庫管理が手間になる。

 ストック庫にどんどん買いだめていくと、奥のほうに期限が迫った食品が堆積することになりがちだ。使い切れずに破棄することになるか、たくさんあるからとムダに多く使ってしまうか、どちらにしても節約になったとは言いがたい。

 値上げを恐れるあまり、不必要なものや量を買い込むと、かえって支払いが増え、買った分をうまく使いきれないとすると二重にムダになるだけだ。買いだめに走る前に、まずはストック庫の中身を確認してからの買い物がお薦めだ。


■5 「現金払いはソンだから」
 決済のキャッシュレス化が進み、何の還元もない現金払いよりカードや決済アプリを使ってポイントを貯めたほうが賢いという風潮がある。それで値上げ分をカバーしようというのは正しいが、注意するべき点はある。

 昨今ではSNSでポイント還元のオトク情報がどんどん流れてくる。その多くはキャンペーンで、一定の期間内に指定の決済方法を使うと5%や10%還元など、つい心が躍る内容ばかりだ。
 しかし、キャンペーンのたびに別のキャッシュレス方法を使うのは非効率だし、還元されるポイントもバラバラで、中途半端な金額分しかないなら逆に使いにくいだけだ。

 そもそも、各事業者は自社のサービスを使ってほしいからこそ高還元率をアピールする。キャンペーン時期以外の通常時にあまりメリットを感じないようなカードやアプリなら、最初から手を出さないほうがいいだろう。

 また、ポイントはあくまで支払金額に対しての還元になる。これから節約しよう、買い物額を切り詰めようとしているときには、大きな還元額にはならないはずだ。支払いが管理しやすく、貯まったポイントがすぐ使えるカードやアプリに絞ってコツコツ貯めたほうがいいだろう。

■節約のための手段が目的になっていないか?
   これら5つに共通するのは、オトクな買い物をしたいという気持ちが強いあまり、手段が目的になってしまっていることだ。必要だからではなく、割引になるなら買う、安いなら買う、ポイントが稼げるなら買うというように。店でよくこんな言葉を口にしている人は、本来買わなくてもいいものを買いすぎている可能性が大きい。  値上げのニュースが続くと防衛本能が働いて安く買うことばかりに目を奪われがちだが、まずは食費の現状把握が大事だ。
 よく買っているものが実際にどの程度値上がりしているのか、それが支出をどこまで押し上げているのか。それを知ったうえで、予算を組み直し、その範囲に収める買い方をする。  不要なものは買わず、多すぎるストックも持たない。あくまですっきりした冷蔵庫を心掛けていくと、ムダに食費も増えず、冷蔵庫の電気使用量も抑えられる。まずは冷蔵庫の奥に押し込められているものや、ストック庫で忘れられているものがないか確認してから買い物に行きましょう

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