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統合失調症の方の復職は難しい?社会復帰のためのコツや利用できる支援制度

戦前から使われてきた「精神分裂病」という病名が、2002年に「統合失調症」へと名称変更されて20年以上が経ちました。

かつて精神疾患の患者へは厳しい偏見の目が向けられ、統合失調症の患者は症状の辛さだけではなく、社会からの偏見とも戦わなければならなかったのです。

現在では以前よりも世間の精神疾患への理解は深まっており、また新薬の開発など統合失調症を患った方が社会復帰しやすい環境も整ってきています。

100人に1人の割合で発症する統合失調症は、私たちにとって決して他人事ではない身近な病気といえるでしょう。

今回は統合失調症の方の「社会復帰が難しい」といわれる理由と、実際の復職までの道筋をお伝えします。

統合失調症とは

統合失調症とは自分の心や行動などを、うまくまとめられなくなってしまう病気です。

思春期から40代にかけて発症する患者が多いとされていますが、その発症のメカニズムはまだ分かっていません。

統合失調症になりやすい幾つかの遺伝的因子を持つ方が、人生の様々な局面で経験するストレスや緊張が引き金となって発症すると考えられます。

しかし遺伝因子を持つ方が必ず統合失調症を発症するわけではなく、多くの遺伝的因子と多くの環境要因の相互作用で発症します。

たとえば糖尿病になりやすい因子を受け継いでいても、本人がどのような生活習慣を送るかといった環境要因が発症の有無に大きく関わるのと同じことが統合失調症でもいえるのです。

実際に同じ遺伝子情報を持つ一卵性双生児の場合でも、2人共に統合失調症にかかる割合は50%といわれています。

参照:国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」

https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=tQtLd1xVUp1wHJMQ

参照:新潟大学脳研究所「統合失調症の今」

https://www.bri.niigata-u.ac.jp/research/column/000121.html

陽性症状

急性期に現れやすい陽性症状の代表的な症状には「妄想」「幻覚」「思考障害」「自我障害」などがあります。

支離滅裂な言動がみられたり、妄想や幻覚などで実際にはないものを真実だと思い込んだり、誰もいないのに悪口や命令する声が聞こえたりするのです。

思考障害になると考えがまとまらず、言動に一貫性もなくなるため、他者とスムーズな会話をするのが難しくなります。

また自我障害で能動性が弱くなり自分と他者との境界が曖昧になってしまいます。

自分の考えていることが他者に伝わってしまうと感じる「さとられ体験(思考伝播)」や、誰かから操られているように感じる「させられ体験(作為体験)」などをする方もいるのです。

陰性症状

陽性症状が落ち着いてくる頃に、「感情の平板化(感情鈍麻)」「思考の低下」「意欲の低下・自閉」「生活障害」といった陰性症状が現れます。

端的にいえば本来あるべき能力が著しく低下したり、なくなったりする状態です。

健康な人が感じる喜怒哀楽といった自然な感情が乏しくなり、意欲が減退することでそれまで好きだったことにも関心がなくなり、身だしなみにも無頓着になります。

他者とのコミュニケーションを避け引きこもるようになると、日常生活にも障害が生じてしまいます。

認知機能障害

近年統合失調症の大きな症状の一つとされているのが認知機能障害です。

「注意力・集中力の低下」「記憶力の低下」「物事を処理する力・判断力・計画的に物事を遂行する力・問題解決力の低下」といった、知的な能力に障害が現れることで、就労や勉強など生活面で様々な影響を及ぼすことがあります。

これらの症状は神経細胞の機能変化が関係していると考えられ、どの認知機能が低下したかによっては社会復帰に大きな影響を及ぼします。

参照:厚生労働省「統合失調症 心もメンテナンスしよう」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_03.html

参照:金沢大学 研究紹介「統合失調症における認知機能障害のメカニズム解明」 https://psychiatry.w3.kanazawa-u.ac.jp/research/thema01.php

統合失調症の復職が難しいといわれる再発率の高さ

統合失調症は再発しやすい病気といわれています。

再発の原因として最も多いのが「服薬の中止」で、たとえ症状が改善していても服薬を中止すると1年以内に約80%、2年以内に98%の方が再発するという報告があります。

発病初期の5~10年間はとくに再発のリスクが高く、再発や再燃を繰り返していると症状が重くなる傾向があるため回復も難しくなってきます。

再発の兆候は人によって異なりますが、個々の患者に限っていえば「眠れなくなる」「食欲がなくなる」など同じパターンを経て再発することが多いとされています。

そのため本人はもちろん、家族や周囲の親しい人たちが再発のサインを見逃さないように見守ることも、再発防止の重要なポイントになるのです。

しかし、もし再発してしまっても自分を責める必要はありません。

再発を失敗と捉えるのではなく障害受容の切っ掛けと考え、適切な治療によって社会復帰を目指しましょう。

参照:小 林 信「統合失調症患者の障害受容の過程における「再発」という体験の意味についての考察」 https://www.paz.ac.jp/library/lib/acaach/bulletin/16/PAZ16-03.pdf

統合失調症の方が復職するポイント

統合失調症は治療薬である抗精神病薬の進歩により、適切な治療やリハビリテーションを行うことで、社会復帰可能な精神疾患となりました。

しかし再発せずに働くためには復帰を焦らず、復職のタイミングを主治医と相談して決めることが大切です。

また働きだしてからも、以前と同じような働き方は難しい場合もあります。

自分の心身の状態を考えながら、無理のない働き方を模索する必要があります。

【復職・転職に際して気をつけるべき3つのポイント】

・自己判断での断薬しない

・定期的にカウンセリングを受ける

・再発の兆候となる症状を把握する

統合失調症の方が利用できる就労支援サービス

再発を防ぐ、働きやすい職場への転職を考えている方が利用できる就労支援サービスを紹介します。

就労移行支援事業所

障害や難病をお持ちで、一般企業への就労を希望される方のための就労支援です。

通所型の障害福祉サービスで、健康管理から働くために必要な対人スキルやビジネススキルを学べます。

実際の企業でどのような仕事をするのか体験できる、職場体験を行っている点も安心でしょう。

就職活動でも履歴書の書き方から面接対策といった、細やかなサポートを受けられます。

障害者就業・生活支援センター

障害を持つ方の生活と仕事の両面を支援する機関です。

障害者就業・生活支援センターでは、相談に訪れた方の障害特性や症状を把握して、必要であれば職業訓練や職場実習の経験を積むための職業訓練機関の紹介も行っています。

障害によって離職した方や、先の見通しが立たず不安を感じている方は、まず障害者就業・生活支援センターを訪れてみてはどうでしょう。

具体的な支援やアドバイスを受けられます

参照:厚生労働省「障害者就業・生活支援センターについて」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18012.html

ハローワーク

ハローワークには障害の専門的知識をもつ、職員や相談員がいる窓口があります。

障害者専門の窓口を利用すれば、現状の自分にどのような職場での就業が可能かを相談しながら就職活動を行えます。

まとめ

今回は統合失調症の方の復職や再就職についてお伝えしました。

再発もあり症状も辛い統合失調症ですが、近年では投薬により社会復帰可能なものとなっています。

無理をせず働くことで、再発を防ぎ安定した日常生活を送ることもできるのです。

私たちCOCOCARAは、就労移行支援事業所として、障害等の事情があってお仕事に就くことに苦労している方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行っています。

「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一人で悩まずに一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

私たちと一緒にご自分に合った働き方について考えてみませんか。

COCOCARAは、障害等の事情によってお仕事に就くことに苦労している方に対して、就職に向けてのサポートを行なっている就労移行支援事業所です。

「就職活動がうまくいかない」

「自分に合った働き方がしたい」など不安や悩みを抱えている方は、一人で抱えこまずにお気軽にご相談ください。

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