最近なんだか体がだるい、眠っても疲れが取れない、胃腸の調子が悪い…。
そんな“原因がよくわからない不調”に悩んでいませんか？
病院で検査をしても「異常なし」と言われるのに、つらい体調不良が続く…。
そのようなとき、ひとつの可能性として考えられるのが「自律神経失調症」です。
今回は、自律神経失調症の基本的な仕組みや症状、見分け方、そして回復に向けてできることをここあらさんとわかりやすくご紹介します。
ここあらさんってだあれ？(ココをタップ♬)
就労移行支援事業所COCOCARAのキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ！
自律神経ってなに？体のバランスを整える“無意識の司令塔”
まずは、「自律神経」とは何かを簡単に見ていきましょう。
自律神経は、私たちの体を24時間休まずにコントロールしてくれている「無意識の神経」です。
呼吸、心拍、体温調節、胃腸の動き、発汗など、命を維持するための大切な働きを担っています。
自律神経には２種類あります
- 交感神経：活動モード（緊張・集中・ストレス）
- 副交感神経：リラックスモード（休息・回復）
この２つの神経がシーソーのようにバランスをとることで、私たちの体は健康を保っています。
バランスがあるんだ～
自律神経が乱れるとどうなるの？
現代社会は、ストレス、過労、夜型生活などでこのバランスを崩しやすい環境にあります。自律神経が乱れると、次のような「体と心」の不調が現れやすくなります。
身体の症状の一例
- 慢性的な疲労感
- 頭痛、めまい、耳鳴り
- 動悸や息苦しさ
- 食欲不振、胃の不調、下痢・便秘
- 手足のしびれや冷え
- 不眠または過眠
心の症状の一例
- イライラや不安感
- 集中力の低下
- 気分の落ち込み
- 焦りやパニック感
これらの症状は日によって変わったり、検査をしても異常が出ないことが多いため、原因が分からず長引くことが特徴です。
体調不良と自律神経失調症の違いはどこにある？
風邪や病気などの「はっきりとした原因のある体調不良」は、通常は数日で快方に向かうことが多いです。
しかし、自律神経失調症の場合は「原因がはっきりしない」「症状が日によって変わる」「長期間続く」といった特徴があります。
こんな方は一度疑ってみて
- 病院で「異常なし」と言われたのに不調が改善しない
- 精神的なストレスと不調がリンクしている気がする
- 一度に複数の症状が現れていて、全体的に調子が悪い
- 体調が天候や気温に左右される
自律神経が乱れる原因とは？
自律神経の乱れには様々な要因があります。以下はよくある原因の一部です。
- 過度なストレスや緊張
- 不規則な生活習慣（夜更かし、食生活の乱れなど）
- 運動不足や運動のしすぎ
- 人間関係のストレスや環境の変化
- 長期間の疲労蓄積
- ホルモンバランスの乱れ（特に更年期や生理前）
- 気候や天気の変化（気象病）
生活リズムや心の状態、環境の変化に自律神経は非常に敏感に反応します。
自律神経失調症の診断と治療はどうする？
自律神経失調症は、特定の検査で確定できる病名ではありません。
そのため、「他の病気の可能性を除外した上での診断」が主なプロセスになります。
主な治療方法
- 薬物療法（自律神経調整薬、漢方薬、抗不安薬など）
- カウンセリング・心理療法
- 生活習慣の改善
- ストレス対策やセルフケアの実践
医療機関によっては、心療内科、精神科、内科などで対応可能なことがあります。
自律神経失調症とうまく付き合うためのセルフケア
① 睡眠の質を上げる
- 決まった時間に寝起きする
- スマホやパソコンのブルーライトを避ける
- 夜は間接照明でリラックス
② 食生活を整える
- 腸内環境を整える食事（発酵食品・食物繊維など）
- 血糖値が急激に上がらない食べ方（ゆっくりよく噛む）
③ 呼吸を意識する
- 4秒吸って、6秒吐く「深い呼吸」を意識する
- 呼吸に意識を向けることで副交感神経を優位にする
④ 軽い運動やストレッチ
- 散歩やラジオ体操、ストレッチなどを無理のない範囲で
- 運動後の「スッキリ感」が神経に良い影響を与えます
⑤ 自分の感情を受け止める
- 「無理しすぎていたな」と気づくことも大切なステップ
- 感情日記や気分記録をつけて、心の動きを見つめる
リラックスが大事だよ
回復には「焦らないこと」と「寄り添うこと」
自律神経の乱れは、ある日突然リセットされるものではありません。
少しずつ、じっくりと回復を目指していく必要があります。
- 「今日は少し楽に過ごせたな」と思える日を増やしていく
- 周囲と比べず、自分にとってのペースを大切にする
- 誰かに話して「ひとりじゃない」と感じることも大事
完璧に元通りを目指すより、「今の自分と仲良くなる」ことが、結果として回復の近道になることもあります。
ここあらさんからのアドバイス
「心身の状態を受け入れながら
ゆっくり進んでいこう」
今回は自律神経失調症についてお伝えしてきました。自律神経失調症は、目に見えないけれど確かに存在する「体と心のバランスの乱れ」です。自分のつらさに気づき、認めることから、少しずつ回復の道がひらけていきます。
もし今、「なんだか体調が戻らないな…」と感じている方がいたら、どうか一度、自律神経のことを思い出してみてください。
そして、できることから少しずつ、自分を大切にする生活を始めてみましょう。
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