2005年に施行された発達障害者支援法をきっかけに、日本国内でも発達障害という言葉が認知されていきました。
発達障害が周知されるにつれて、「発達障害のグレーゾーン」という言葉も使われだします。
2016年ごろからグレーゾーンという言葉がメディアにも登場するようになり、その後は教育・子育て記事を中心に2020年代にかけて広く社会に浸透したのです。
今回は知っているようでまだ理解されていない、発達障害のグレーゾーンについてここあらさんと解説します。
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発達障害のグレーゾーンとは?
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分かっているようで曖昧にしか理解されていない、発達障害とグレーゾーンの違いは何でしょうか。
グレーゾーンの診断の難しさについて解説します。
診断がつきにくいのは何故?
発達障害の診断には一般的に、DSM-5やICD-11などの診断基準が用いられます。
しかし発達障害は症状の個人差が大きく、その時の環境や体調にも大きく影響されるので、発達障害の傾向はあるものの診断基準を満たさない方も少なくありません。
そのため日常生活で困りごとがあっても、診断が下りない方を発達障害のグレーゾーンと呼んでいるのです。
また診断には幼少期からの成育歴の聞き取りが重要ですが、大人になってから症状が顕著になった方は、幼少期の情報不足などから診断が出にくい場合もあります。
参照:日本精神神経学会「DSM5 病名・用語翻訳ガイドライン(初版)」
参照:日本精神神経学会「連載 ICD-11「精神,行動,神経発達の疾患」分類と病名の解説シリーズ」
発達障害の原因は?
グレーゾーンは病名ではなく、発達障害に似た特性が見られる状態を指します。
そのため正式な統計が少なく、グレーゾーンの患者数については分かっていません。
しかし発達障害の患者数が増加傾向にあることから、発達障害のグレーゾーンの方も増えていると推察できます。
発達障害の原因は完全に解明されてはいませんが、生まれつきの脳機能の偏りによるものといわれています。
周囲と上手くコミュニケーションが取れないASDや、集中力がなく突発的に行動してしまうADHDなど発達障害の症状は様々です。
症状が顕著で幼児期に診断が下りた場合は、療育を受けるなど早期のアプローチが有効とされています。
しかし診断に至らないグレーゾーンの子どもは、たとえ気になる行動があっても「まだ子どもだから」と見逃されることも多いのです。
また子どもの頃は保護者のサポートによって問題なく過ごせても、大人になってサポートが減ったことで困りごとが表面化することもあります。
自閉スペクトラム症(ASD)
コミュニケーションを苦手とし、こだわりの強さや感覚の過敏・鈍麻といった症状があります。
「暗黙の了解」といった明文化されていないルールへの理解が難しく、「一度決めたルールやルーティーンを崩せない」といった悩みを抱く方もいます。
注意欠如・多動症(ADHD)
不注意優勢型、多動・衝動性優勢型、混合型の3つのタイプがあるADHD。
大人になるにつれ多動型の症状は減る傾向ですが、「ミスや忘れ物が多い」「集中力がない」といった不注意の症状は残るといわれています。
よくある特徴
発達障害の傾向があるかたの特徴をいくつかご紹介します。
1.コミュニケーションの問題や誤解されやすさ
・話の意図がうまく伝わらない、または言葉の裏の意味を察することが苦手
・場の空気にそぐわない発言をして孤立感を感じる
・冗談が通じにくい、言葉を文字通りに受け取りやすい
【Aさんの場合】
人とのコミュニケーションが苦手なAさん。
言葉を額面通りに受け取って、「冗談なのに……」と言われてしまいます。
2.注意力や記憶力に困難がある
・うっかりミスや物を失くしたり、予定を忘れたりなど「日常的なミス」が多い
・話の流れを掴むのが苦手で、会話についていけなくなることがある
【Bさんの場合】
社会人になってもうっかりが多いBさん。
複数の作業が重なると頭が混乱してしまい、優先順位をつけられず期限に間に合わなかったことも。
3.こだわりが強く柔軟性に乏しい
・突然の予定変更に強いストレスを感じる
・自分のやり方や手順に強いこだわりがある
【Cさんの場合】
Cさんは子どもの頃から急な予定変更が苦手でした。
今でも突発的な仕事が入ると軽いパニックになって、仕事が滞ることがあります。
4.感覚のアンバランス
・音や光、におい、肌ざわりなどに強く反応する(または逆に反応が鈍い)
【Dさんの場合】
電車で通勤しているDさんは音や香りに敏感で、近くに香水や柔軟剤など匂いの強い人がいると気分が悪くなってしまいます。
そのため毎朝の通勤電車が憂うつでたまりません。

それぞれの特徴があるんだね
ご相談しませんか?
グレーゾーンのチェックリスト
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発達障害のグレーゾーンに当てはまるかの、簡易的なチェックリストです。
以下の項目にいくつ当てはまるかをチェックしてみましょう。
※診断目的ではありません。
1.人と話していて、よく誤解されると感じる
2.予定や約束を忘れることがよくある
3.片付けや整理整頓が極端に苦手
4.音や光、においに敏感すぎて疲れることがある
5.ぼんやりしていて話を聞いていないと言われることがある
6.空気を読んで行動するのが苦手
7.同時に複数のことをするとパニックになりがち
8.不注意によるミスが多く、自信をなくしてしまう
9.いつも疲労感がある
10.冗談が通じないとよく言われる
11.人の話を遮ってしまうことがよくある
12.自分の決めたルーティーンに強くこだわってしまう
【チェックの目安】
4〜6個以上当てはまる方は、発達特性に起因する生きづらさを抱えている可能性があります。
気になる方は自己判断せず、専門機関にご相談ください。

迷わず相談してね
ご相談しませんか?
自己理解を深める重要性
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生きづらさを感じている方は、第一に自分の生きづらさの原因を知る必要があります。
自己理解を深めることが、生きづらさへの対策の第一歩なのです。
グレーゾーンの人たちが抱える「生きづらさ」
グレーゾーンの方が抱える生きづらさの原因の一つに、「みんなが普通にできることが自分にはできない」と自分と周囲を比べてしまうことがあります。
加えて周囲から「やる気がない」「努力が足りない」といった不適切な対応をされると、ますます自己評価が下がり悪循環に陥りかねません。
こうしたストレスが重なり、うつ病などの二次障害を引き起こす方もいるのです。
また発達障害の傾向があっても「性格の問題」や「努力不足」と思い込み、自分が発達障害のグレーゾーンだと気づかないこともあります。
そのため「なんとなく生きづらい」「いつも無理をしている気がする」といった、自分の気持ちと向き合うことがとても大切になるのです。
発達障害やグレーゾーンについて知ることで特性への理解が深まり、それが自己理解へと繋がります。
「生きづらさ」への対策
発達障害の方が行う対処方法は、グレーゾーンの方にも有効的です。
そのため自分の特性や傾向に気づくことが重要になります。
自分自身の特性を理解したら、周囲に協力を頼んでみることも大切でしょう。
ASD(自閉スペクトラム症)傾向のある人向けの対処方法
・カレンダーやToDoリスト、スマホのメモ機能を使い予定の「見える化」
・スケジュールに余裕を持たせて急な予定変更でも慌てないように備える
・感覚過敏にはノイズキャンセリングイヤホンやサングラス等で環境調整する
・仕事の指示は曖昧さをなくして明確なものにしてもらう
(h4) ADHD(注意欠如・多動症)傾向のある人向けの対処方法
・予定やタスクはスマホのリマインダー機能やアラームを活用して「気づける仕組み」を作る
・作業を短時間ずつ区切って行う
・タスクは小分けにして達成感を積み重ねてモチベーションを保つ
・気が散らないようにデスクを片づけるなど、集中できる環境を整える
・周囲に声かけを頼む
自分だけで悩まないで、時には専門家を頼ろう!

生活面や仕事で苦しさを感じた時は、専門家の手を借りてもいいでしょう。
グレーゾーンの方が利用できるサービスについてお伝えします。
生活に関する相談
医療機関のほか、発達障害者支援センターなどの公的機関で相談できます。
職場での配慮や福祉サービスを受けられる可能性もあるため、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
発達障害者支援センター
発達障害に関する相談全般を受け付けており、グレーゾーンの方も相談することができます。
情報提供や支援機関への紹介や、本人だけでなく家族が相談することも可能です。
精神科・心療内科
診察やカウンセリングを受けることができます。
発達障害の診断が下りなくても、心理検査やカウンセリングを通して自己理解を深めることが、生活の困りごとを減らす第一歩になります。
また発達障害のグレーゾーンの方は、二次障害としてうつ病や不安障害を併発することもあるため必要に応じて受診しましょう。
保健所・保健センター
「どこに行ったらいいかわからない」といった、困りごとの最初の窓口になってくれます。
精神的な悩みや生活困難に関する初期相談を行っており、情報提供や関連機関を紹介してくれます。
参照:国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センター・一覧」
参照:厚生労働省「地域保健」
仕事に関する相談
特性が原因で就労に対して悩みを抱いている方は、就労サービスを利用する方法もあります。
障害者手帳などが無くても利用できるサービスも多いため、悩んでいる方は一度相談してみましょう。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、発達障害の診断がおりていないグレーゾーンの方も利用できます。
障害を持つ方が一般企業への就職を目指し、職業訓練や就職活動のサポートを行っています。
事業所によって学べるスキルが異なるため、何を学びたいかを明確にして事業所を選びましょう。
ハローワーク
ハローワークもグレーゾーンの方の就労支援を行っています。
障害のある方のための専用窓口があるため、症状に応じた仕事を紹介してもらえます。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは障害のある方に専門的な職業訓練を行っており、すべての都道府県に設置されています。
またハローワークなどの関連機関と連携して、幅広い就労支援を行っています。
参照:高齢・障害・求職者雇用支援機構HP「地域障害者職業センター一覧」
ここあらさんのひとこと
「違和感や生きづらさを抱えているのは
あなたのせいじゃないんだよ」

今回は当事者も自覚しにくい、発達障害のグレーゾーンについてお伝えしました。小さな違和感を抱いていても、自分の生きづらさを過小評価して無理をしてはいませんか?グレーゾーンの方が自己理解を深めることは、生きづらさを軽減して生活の質を向上させるのに不可欠です。
私たち就労移行支援事業所COCOCARAでは、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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