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ADHD(注意欠如・多動症)の仕事の工夫!ミスを減らす仕事術で対策を!

「どうして自分はいつもミスしてしまうのだろう?」そんな風に悩み、ADHDと診断されたことで理由が分かりホッとしたという話を聞いたことがあります。

ADHDは生まれつきのもので完治することはありません。

しかし適切な対応や治療により、日常や仕事での困難を軽減できます。

自分の障害特性の理解はミスを減らしたり、やりたい仕事を見つけたりするのに欠かせません。

今回はADHDの方が仕事をする上で役立つ工夫をお伝えします。

ADHD(注意欠如・多動症)とは

ADHDは生まれつきの発達障害の一つで、発症原因は解明されていませんが脳の機能異常によって神経伝達物質の偏りが生じることが関係しているといわれます。

主なADHDの症状として「不注意」や「多動性」「衝動性」などが見られ、日常生活に困難を抱える方も多く存在します。

ADHDは子供の頃は気づかれないこともあり、大人になってから顕在化するというパターンもあります。

参照:国立精神・精神医療研究センターHP https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease07.html

ADHDの方が仕事で直面する悩み・ケアレスミスとは

ADHDの方は職場でどのような悩みを持っているのでしょうか。

特性としてやってしまいがちな失敗を把握することで、正しい対処法を探せます。

タスクの抜け・漏れが多い

期日までに仕事を終わらせるための課題(タスク)を把握し、進捗管理をすることが苦手だと感じる方が多くいます。

行うべきタスクを失念してしまったり、他の業務に気を取られて優先順位を見失ったりするのです。

「事前に確認するのを忘れていて、二度手間になってしまった」などのうっかりが頻繁に起こると、自分自身にも周囲にもマイナスの影響を与えかねません。

集中できない

例えば目の前の仕事に手を付けたものの、途中で他の雑務に気を取られ仕事が捗らず、残業になってしまったような経験はないでしょうか。

これは気が散って、ひとつのことに集中しづらいというADHDの特性が原因です。

不注意の特性が働くと、頭では目の前の仕事に集中しなければならないことは分かっていても、他のことが気になって集中力が低下してしまうのです。

予定の先延ばしや遅刻などスケジュール管理が苦手

遅刻癖や必要な業務を先延ばしにする癖がある方もいます。

この癖は行動の判断や欲求の制御などの実行能力が弱いというADHDの特性も原因の一つです。

そのためビジネスの場でも「苦手」「面倒」と感じる業務を先延ばししてしまい、後になって業務のスケジュールがきつくなってしまうなどの問題が起きます。

また不注意の特性によりスケジュールの確認や事前準備を怠ることで、頻繁に遅刻してしまうのです。

マルチタスクが苦手

「複数の業務を与えられると、どれから手を付けたらいいのか分からなくなってしまう」そんな経験はないでしょうか。

ADHDの方はワーキングメモリー(作業記憶)が弱い特性があります。

作業に必要な情報を一時的に保存し処理するワーキングメモリーは、いわば脳の作業台のようなものです。

そのため複数の業務に優先順位を付けたり、「とりあえず」片づけられる業務から終わらせるなど同時に複数の業務を勧めるのが苦手です。    

仕事で取り入れたい工夫・仕事術

仕事上のミスも工夫次第で減らせます。

利用しやすい方法を試してみましょう。

徹底したリスト化でタスクを確認

タスクを見える化するためには、TO DOリストを作成することがおすすめです。

手帳や付箋などに書く方法以外にも、スマホアプリやパソコンのエクセルなどを用いてデジタルで管理する方法もあります。

以下のような点を注意して、リストを作ってみるのもおすすめです。

・タスクを細かくリスト化する

・頼まれた順番など事前に優先順位をつけておく

・作業に割り振る時間を記載する

職場の同僚や上司に協力してもらう

周囲の協力を仰げるようならば、一緒に業務に当たる同僚に事情を説明して声掛けなどをしてもらいましょう。

「せっかくTO DOリストを作ったのに、確認するのを忘れてしまった」という事態を防げます。

無理のない範囲で周囲に相談し協力してもらうのも、ケアレスミスを防止する上で有効です。

スマホや専用ツールなどを利用する

スマホのカレンダーやスケジュール帳など、デジタルデバイスを利用してスケジュール管理を行う方法もあります。

またリマインダー機能を利用するのも有効です。

他にも作業時間を記録しておくことで業務に必要な時間を把握でき、次に似たような業務をする際の目安になります。

常にスマホを持ち歩く時代だからこそ、便利な機能を利用して生活や仕事の困りごとを減らす工夫が大切でしょう。

整理整頓の時間を作る

「整理整頓だけする時間」を作ってみましょう。

ADHDの方は整理整頓を苦手とすることもあり、業務に追われ机の上がメチャクチャになってはいないでしょうか。

毎日「整理整頓だけする時間」があることで、タスクの整理もしやすくなります。

分かりやすくする工夫で誤字脱字などのケアレスミスを防ぐ

パソコン上で作業する場合は確認する部分だけを切り抜くなどの工夫を。

また一度印刷してマーカーを引く、定規を使うなども試してみましょう。

ADHDの方が利用できる就労支援

働くことに困難を感じているADHDの方が利用できる支援があります。

必要な支援を受けて、働きやすい環境を作りましょう。

就労移行支援事業所

障害や難病をお持ちの方で、一般企業への就労を希望されている方のための支援施設が就労移行支援事業所です。

就労移行支援事業所に通いながら健康管理やビジネススキル、具体的な再就職に必要な応募書類作成や面接対策など多岐にわたりアドバイスを受けられます。

また就労定着支援を行っている事業所も多く、就職後のケアも安心です。

発達障害者支援センター

発達障害者支援センターは発達障害者全般の支援機関です。

発達障害を持つ方と家族の豊かな地域生活を実現するために保健、医療、福祉、教育、労働など各機関と連携して包括的な支援を行っています。

各都道府県に1か所以上設置されているのでご利用を検討されている方はお近くの支援センターにご相談ください。

参照:発達障害支援センター・一覧 http://www.rehab.go.jp/ddis/action/center/

ハローワーク

就業の支援といえば真っ先にハローワークを思い浮かべる方も多いでしょう。

ハローワークには障害のある方専門の窓口もあり、どのような職場なら就業が可能か相談できます。

まとめ

今回はADHDの方が仕事で使える工夫や仕事術をお伝えしました。

ADHDの方は仕事をする上で困難な場面に直面することも多いですが、自分の特性を理解して足りない部分を補うことで、円滑に仕事を進められるのです。

またADHDは独創性や発想力が豊かで、好きなことには人一倍の集中力を発揮できる方が多くいます。

苦手を補い得意を伸ばして、仕事をやりがいにしてみてはどうでしょうか。

私たちCOCOCARAは、就労移行支援事業所として、障害等の事情があってお仕事に就くことに苦労している方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行っています。

「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一人で悩まずに一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

働くことの選択肢を増やすお手伝いが出来たらと思っています。

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