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発達障害の方はどんな風に見えている?  ~見ている世界の違いを知ろう~

発達障害とは生まれつき脳の働きが異なる部分があり、特有の世界の見え方・聞こえ方をしていたり、発達が偏っていたりすることがあります。そのため社会との間でギャップが生じやすく、色々な場面で「~しづらさ」を抱えている方が多くいます。

また、発達障害やいわゆるグレーゾーンと呼ばれる方の割合は全人口の約1割弱とも言われており、職場や仕事上で関わる機会も少なくないはず。

今回はそんな発達障害の方が見ている世界を知り、仕事上での「~しづらさ」を減らすために互いにできることについて解説していきたいと思います。

発達障害の主な特性について知ろう

発達障害には大きく分けて2つあり、ASD(自閉症スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)があります。

・ASD(自閉症スペクトラム症)

①コミュニケーションや対人関係が苦手で、目を合わせることが難しかったり、曖昧な表現の理解に難しさを感じ ます。

②興味の偏りやこだわりの強さがあり、自分なりのやり方を通そうとします。そのため「融通が利かない」と誤解されることもしばしばあります。

・ADHD(注意欠如・多動症)の主な特性

ADHDでは不注意優勢状態と多動性・衝動性優勢状態に分かれることが多いですが、同等に目立つ混合状態の方もいます。

①不注意優勢状態

ケアレスミスや忘れ物が多かったり、約束や期限を守ることが苦手です。

②多動性・衝動性優勢状態

貧乏ゆすりやペン回しをし続けることがあります。また、感情の起伏が激しく、相手の話を遮ってしまったり、すぐ怒ってしまうことがあります。

上記に加え、発達障害に共通する特性として、睡眠障害や感覚過敏、学習障害などがあり、これらは併存していることが多いです。

ただひとつ注意したいのが、発達障害は大人になってから発症することはありません。幼少期に気付かれないまま大人になり、社会に出てから「~しづらさ」を感じて受診し、その後発達障害と分かるケースが多いです。また、このような特性が見られるものの、発達障害の基準を満たしていない場合は発達障害グレーゾーンと呼ばれます。

参照1:発達障害って、なんだろう?- 政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/featured/201104

参照2:発達障害の特性(代表例)- 厚生労働省   https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/shisaku/jigyounushi/e-learning/hattatsu/characteristic.html

仕事に影響する特性について知ろう

上記では発達障害の主な特性について解説していきました。

では、仕事上ではどのような特性があるのかを知っていきましょう。

・実行機能の障害

目標達成のための計画を立てるのに難しく、優先順位をつけたり、複数の作業を同時にこなすことが苦手です。

・時間管理

時間の感覚をつかむのが苦手で見積もりが甘くなることも。

・こだわり

興味・関心が限定的で、細かいことにこだわりすぎてしまい仕事の流れが悪くなってしまうことがあります。

では、これらの特性にどう対応していけばよいのでしょうか。

よくあるケースを例に出しながら詳しく見ていきましょう!

ケースごとの対策・対応方法

「仕事に集中できない」

「あ、もうすぐお昼休憩だ」と気が散ってしまったり、話し声が気になって集中できないなんてことありませんか?

興味・関心のない作業は集中が続かず、他のことを始めたり、ミスが多くなってしまう傾向があります。感覚過敏があり集中できないことも。

【対策のPOINT】

①自分がどれくらい集中が続くのかを理解しておく

なかなか集中が続かない方は作業を区切って小休憩をとりながら進めると良いでしょう。

そのためにはまずどのくらい集中が続くのかを理解しておく必要があります。これを繰り返すことによって適度にリフレッシュすることができ、仕事も効率よく進めることができます。また、仕事を依頼する側も、どの仕事を回すことができるのかという一つの目安にもなります。

②仕事環境を整える

途中で違う仕事に移ったり、気が散ることでミスが多くなってしまっている場合、多くの物や情報に囲まれているとついつい注意が逸れてしまいます。仕事に関係ないものはできるだけ置かないようにしましょう。感覚過敏で集中できない場合は、デスクの位置の変更 やイヤホンの装着などが可能かどうか相談しましょう。

「スケジュール管理がうまくできない」

どれから手を付ければよいのかと悩んでしまったり、気が付いたら締め切りギリギリだったなんてことありませんか?

しなければいけない仕事がいくつかある際、ついやりやすい作業から手を付けてしまう傾向があります。また、並行作業が苦手で、どれから手を付けて良いか迷っている間にやる気が失せてしまうこともあります。

【対策のPOINT】

①締め切りの「見える化」

「すぐに終わるから」や「まだ時間に余裕がある」という考えになっている方は、締め切りをはっきりと意識できていないことが多いです。そのためには、具体的な数字を視覚的に分かるようにしましょう。締め切りの1時間前にアラームをセットしておいたり、アナログ式のスケジュール帳でカウントするのがおすすめです。また、同じに仕事をする方と似たようなスケジュール感で行動したり、適宜声をかけてもらうのも効果的です。

②ToDoリストを作成する

優先順位を付けるのが難しい方は、予定を一覧できるToDoリストを作成しましょう。全体をひと目で分かるよう可視化することによって、より効率的に進めることができます。 作成する際に直属の先輩や上司に一度確認してもらうと作業もやりやすくなります。ここでひとつ注意したいのが、就業中にToDoリストを作成しないことです。前日の仕事終わりか、就業前に作成しておきましょう。

※ToDoリストとは

ToDoリストとは、やるべき作業に優先順位をつけて整理した「やることリスト」のこ  とです。 これをを活用することによって、作業の漏れ防止や業務の可視化、効率化を  図ることができます。 

「ケアレスミスが多い」

どんなに気を付けていてもミスが多く、注意されてしまうことありませんか?

ケアレスミスは誰にでも起こることですが、発達障害の方の場合、色々な特性による要因が重なり合っています。ASDの方の場合、作業の重要度・優先度が理解しづらく、やるべきことから抜け落ちてしまいます。一方ADHDの方の場合、気が散りやすく、やるべきことをしている間に別のことを考えてしまい抜け落ちてしまいます。

【対策のPOINT】

①メモを取る習慣を作る

発達障害の方は情報を一時的に留めておく記憶のスペースが少なく、新しい情報が入ると、すでにあった情報が抜け落ちてしまいやすくなります。それを補うのがメモの活用です。すべての情報を記憶しようとせず、外部に記憶・記録させることによってミスを減らします。

②ダブルチェックをする

どんなに気を付けていても、間違いに気付かないこと、抜け落ちてしまうことがあります。「ミスをしてしまう」のを前提に確認をする時間をきちんと取りましょう。

「臨機応変な対応ができない」

予想外の仕事が入ったり、予定が変更になるとついていけなくなることありませんか?

発達障害の方は“変化に弱い”という特性があります。その結果、返答がしどろもどろになったり、「できません」と即答してしまうことも。

【対策のPOINT】

①クールダウンをする

まずは冷静さを取り戻すことが大切です。一旦部屋から出たり、時間をもらいましょう。

「臨機応変に対応することが苦手なので、考える時間をいただきたいです」など、あらかじめ伝えておくのも良いでしょう。

②予定を詰め込みすぎない

予定がいっぱいだと臨機応変に対応しづらくなります。

他の作業にあらかじめ優先順位をつけておき、どのくらいの優先順位にあたるのかを確認できると良いでしょう。

自分らしく働くために

さて、上記ではケースごとに悩みと対策についてお伝えしてきましたが、他にも様々な場面で「~しづらさ」を抱えていることでしょう。仕事を続けていけるのか、この仕事は自分に合っているのか、悩みは尽きませんよね。そんな時は就職・再就職のサポートを行なっている支援機関を活用してみてはいかがでしょうか。

就労移行支援事業所

障害や難病をお持ちの方の一般企業への就労を目的とした支援施設です。就労移行支援事業所に通いながら健康管理やビジネススキル、就職活動のサポートなどが受けられます。

ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワークは、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、様々なサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です。一般雇用はもちろん、障害者雇用の対応も充実しています。

地域障害者職業センター

ハローワークと連携し、就職・再就職を目指す方に、職業準備支援や職業指導を行っています。また、職場に適応するための相談やアドバイスを受けることができます。

まとめ

今回は発達障害の方の特性や、仕事上での「~しづらさ」と対策についてお伝えしてきました。先にも述べた通り、発達障害やグレーゾーンと呼ばれる方の割合は全人口の約1割弱と言われており、仕事に対して悩みを抱えている方は少なくないはず。ですが、10人いれば10通りの働き方があります。働き方は無限です。自分らしく働くために、一人で悩まず周りに相談してみてはいかがでしょうか。

私たち就労移行支援事業所COCOCARAでは、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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