苦手なことが多いADHDですが、豊かな発想力などを武器に、突出した得意分野を持つ方も多いことで知られています。
しかしその特性のため得意・不得意の凹凸が大きく、社会生活を送るうえで大きなストレスを感じることも少なくありません。
今回はADHDの特徴や困りごと、長所を活かせる仕事選びなどをお伝えします。
ADHDとは
ADHDの場合「不注意」や「多動性」「衝動性」などの症状によって、日常生活に強いストレスと困難を感じている方も多いのではないでしょうか。
年齢や性別によっても症状の現れ方が異なるADHDは、学齢期の小児の場合3~7%程度がADHDの診断を受けています。
男児の診断数は女児の3~5倍に上り、男児のほうが多動性や衝動性の症状が現れやすい傾向があります。
多動性や衝動性のため生活面でトラブルを生じることが多く、そのため男児の方が受診に至るケースが多いと考えられています。
女児の場合ADHDの特性からくる問題行動が少ない傾向にあり、そのため子供のころは障害が気づかれず、大人になってから問題が顕在化するというパターンも多いのです。
成長すると「多動性」や「衝動性」の特性は目立たなくなることも多いのですが、「不注意」の特性は残ります。
大人になり求められる事柄が高度化していくことで症状が目立つようになり、ADHDと診断される方も増えているのです。
実際に信州大学で行われた調査によると、2010年度から2019年度の間にADHDと診断された患者の数は、20 歳以上の場合 21.1 倍に増加しています。
参照:文部科学省HP https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1361233.htm
参照:信州大学HP「2012 年から 2017 年にかけて大人の ADHD の診断数が日本で急増」
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/topics/221007_release_sasayama.pdf
ADHDの原因は前頭葉!?
ADHDは生まれつきの発達障害の一つです。
発症原因はまだ解明されていませんが、脳の前部分にある前頭葉の働きが弱いために起こるといわれています。
前頭葉の大部分を占める前頭前野は、思考やコミュニケーションといった人間らしい高度な精神活動を司っています。
ADHDの症状は脳の活動に必要なドーパミンなどの神経伝達物質が、うまく運ばれないことで前頭前野の働きに偏りが生じて起きると考えられているのです。
参照:「ADHD への認知科学的接近」より https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/54/1/54_64/_pdf
ADHDの「不注意」「多動・衝動性」からくる困りごと
ADHDには不注意・多動性・衝動性の症状があります。
人によってその症状の現れ方も違い3つのタイプに分けられるため、困りごとも変わってくるのです。
「不注意優勢型」
親や周囲のフォローが受けやすい子供のころは、不注意の特性は見逃されることも多いとされています。
しかし大人になり、就職などでより複雑で高度な対応を求められるようになると、状況に対応できず問題が表面化してしまうのです。
不注意による困りごとには、以下のようなものがあります。
・忘れ物やなくし物が多い
・話しかけても聞いていない
・約束などを忘れてしまう
・気が散って集中できない
・ケアレスミスが多い など
「多動・衝動優勢型」
多動性や衝動性が強く表れるタイプです。
多動性・衝動性による困りごとには、以下のようなものがあります。
・手足をそわそわ動かしてしまう
・座っていられない
・じっとしていられない
・順番待ちが苦手
・過度なおしゃべり
・人の言葉を遮る
・思い通りにならないと乱暴になる など
「混合型」
不注意と多動性・衝動性の症状が混じり合って現れます。
どの特性が強く現れるかは、人によって異なります。
想像力や発想力が鍵!ADHDの仕事選び
ハリウッド・スターのウィル・スミスさんや日本芸能界の重鎮である黒柳徹子さん、若者に人気のバンドSEKAI NO OWARIの深瀬さん。
彼らはADHDであることを公表しています。
彼ら自身も告白しているように、能力に凹凸のあるADHDの方は社会において様々なトラブルを抱えがちです。
しかし一方でその突出した能力を活かすことができれば、満足度の高い人生を送れるのです。
ADHDの方に向いている仕事や、避けた方がいい仕事についてお伝えします。
得意を活かした仕事選び
ADHDの方のメリットを発揮できる仕事を選びましょう。
「枠にとらわれない想像力」
豊かな発想力や独創性はADHDの長所の一つです。
人とは異なる視点で新しいアイディアを生み出すことに長けているため、Webデザインや広告デザインなどの仕事にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
「スピーディな決断力がある」
ADHDの多動性や衝動性は、行動力があるとも言い換えられます。
こうした特性が強く出る方は素早く結論を出すことも得意で、その行動力と決断力から起業する方も多くいます。
「興味のあることへの集中力」
日常生活では不注意が目立つ方でも、自分が興味のある事柄に対しては抜群の集中力を発揮します。
専門的な知識を必要とするエンジニアやプログラマーといった仕事も、興味のある仕事ならば人並み以上の集中力で取り組めるでしょう。
自分の苦手を知ろう!
得手・不得手の凸凹が大きなADHDの方が仕事で成功するには、自分の苦手とする分野を理解して避けることがポイントです。
たとえば不注意の傾向が高い方は正確性の求められる仕事を避ける、多動性や衝動性が高い方はデスクワーク中心の仕事を選ばないなど、自分の苦手を減らせる環境作りが鍵になってきます。
ADHDの方が能力を発揮するためには、苦手なことは周囲に頼れる環境作りが重要なのです。
まとめ
今回はADHDの特徴や困りごと、長所を生かせる仕事選びについてお伝えしました。
ADHDの方は豊かな発想力を持っている反面、自分に合った仕事や業務が分からないといった想像力が乏しい一面も持っています。
自分の得意を活かせる仕事が何かを知るために、就労サポートの支援を受けるのも一つの方法です。
私たちCOCOCARAは、就労移行支援事業所として、障害等の事情があってお仕事に就くことに苦労している方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行っています。
「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一人で悩まずに一度相談に来てみてはいかがでしょうか。
私たちと一緒にご自分に合った働き方について考えてみませんか。
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