ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的なコミュニケーションや行動に独特の特徴が見られる発達障害のひとつです。ASDは一人ひとりで特性の現れ方が異なるため、他人との関わり方や日常生活での困難さも様々です。本記事では、ASDの特徴をわかりやすく説明し、生活の中で役立つ工夫や対策についてここあらさんと一緒にご紹介します。
🐨ここあらさんってだあれ?
ここあらさんとは就労移行支援事業所COCOCARAのキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
ASDと理解
ASDは「自閉スペクトラム症」の略称で、かつては「自閉症」や「アスペルガー症候群」とも呼ばれていました。ASDは個人の特性としての広がりが大きいため「スペクトラム(連続体)」という考え方が用いられています。以下のような主要な特徴がありますが、程度や形は人によって大きく異なります。
ASDの診断基準と症状
ASDの診断は主に以下の二つの特徴に基づいています。
1.社会的なコミュニケーションの困難:他者の気持ちを理解することが難しかったり、会話でのやりとりがうまくいかないことが多く見られます。
2.興味や行動のこだわり:特定の物事に強く執着したり、繰り返し行動をするなどのこだわりが特徴です。
これらの特徴が生活に影響を与えている場合にASDと診断されることがあります。また、ASDには多様なサブタイプがあり、特定のタイプに分けることは難しいため、「スペクトラム」として捉えられています。
それぞれの特徴
ASDの社会的なコミュニケーションにおける特徴
ASDの方は他者とのコミュニケーションで以下のような困難に直面することが多いです。
1.非言語的なコミュニケーションの難しさ
・表情や視線の理解が難しい:他者の表情や視線、声のトーンから気持ちを読み取ることが難しい場合があります。結果として、誤解が生じやすく、対人関係で不安を感じやすい特徴があります。
・暗黙のルールが理解しにくい:社交の場で求められる「暗黙のルール」(空気を読むこと)が難しいことが多く、相手に対する配慮や反応がずれてしまうことがあります。
2.言葉の使い方の特徴
・具体的な話が得意:ASDの方は具体的な話や明確な指示を理解しやすい一方、抽象的な表現や比喩を理解しづらいことがあります。
・一方的な会話:興味のある話題になると、一方的に話し続けてしまうことがあるため、相手との会話がスムーズに続かないこともあります。
興味や行動における特徴
ASDの方には、日常生活において特定の興味や行動にこだわりが見られることが多いです。
1.興味の集中
・特定のテーマに強いこだわり:ASDの方は、特定の分野に対して強い興味を示し、集中して学んだり調べたりすることが多くあります。
・高い集中力:興味があることに対して非常に高い集中力を発揮することが多く、専門分野で活躍する方も少なくありません。
2.反復的な行動とルーチンへのこだわり
・日常生活でのルーチンを守る:ASDの方は、毎日の生活リズムやルーチンを非常に大切にします。急な予定変更や予期せぬ事態に対する不安が強くなることが多いです。
・繰り返し行う動作:手を繰り返し洗う、特定の順番で物事を行うなど、安定したルーチンを維持することで安心感を得ています。
感覚過敏・鈍感の特徴
ASDの方には、五感の感覚が過敏または鈍感に感じられることが多く、生活の中で困難に直面することがあります。
1.感覚の過敏さ
・音への敏感さ:騒音や大きな音が苦手で、特定の場所で過ごすことが難しい場合もあります。
・光に対する過敏さ:強い光やフラッシュに敏感で、日常生活に影響を受けやすいです。
2.感覚の鈍感さ
・痛みや温度に鈍感:感覚が鈍いために、痛みや温度に対して鈍感である場合もあります。このため、怪我や病気に気付きにくいこともあります。
言葉や行動それぞれに特徴があるんだね
日常生活で意識したい6つのポイント
ASDの特徴を理解する
ASDの診断を受けると、日常生活や社会生活における特性が、診断前よりもはっきりと意識されるようになります。ASDの特徴は多岐にわたりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
・社会的コミュニケーションの困難:ASDの方は、相手の意図や感情を読み取るのが難しい場合があります。これは非言語的なサイン(表情や身振りなど)の理解に影響を与えることも多く、時に誤解を招くこともあります。
・行動や思考のこだわり:日常生活において、特定の習慣やルール、興味に強くこだわる傾向が見られることがあります。急な予定変更や、予想外の事態に対応するのが難しいことも。
・感覚過敏や鈍感:ASDの特性の一つとして、五感が過敏、もしくは鈍感であることが挙げられます。音や光に過敏に反応する人もいれば、痛みを感じにくい場合もあります。
これらの特徴を理解することで、ASDのある人が日常生活で直面する難しさや独自の視点を認識しやすくなります。
自己理解を深める
ASDの特徴は個々人で異なるため、まず自分がどのような特性を持っているのかを理解することが大切です。以下のような方法で自己理解を深めると良いでしょう。
・特性についての記録をつける:日常生活でのストレスや困難を感じる場面、リラックスできる活動などについて記録を残すと、自分の強みや弱みが見えてきます。
・支援ツールの活用:アプリや手帳を使って予定を管理したり、特定のルーティンを守るためのツールを使うことで、日常生活の負担を軽減することができます。
・支援者や専門家との対話:心理カウンセラーや発達障害の支援者と定期的に会い、自分の特性を整理してみましょう。第三者の視点を得ることで、自分では気付かなかった特徴や行動パターンが明らかになることも多いです。
サポート体制を整える
ASDの特性により、対人関係や日常生活でサポートが必要な場合もあります。以下のような支援を整えることで、生活の質が向上する可能性があります。
・家族や友人への理解促進:身近な人にASDの特性やサポートが必要な場面を伝えることで、適切な支援を得やすくなります。たとえば、予定変更が苦手な場合は、急な変更が生じる際に予め伝えてもらうなどの配慮をお願いすることが可能です。
・職場や学校での配慮:就労移行支援機関や、学校の支援窓口に相談して、自分に合った支援策を検討してもらうことも大切です。個別のニーズに合わせた支援プランや、作業環境の調整を求めることができます。
・支援機関の利用:発達障害に特化した支援機関では、生活の中で困難に感じる場面に合わせたサポートを提供しています。支援者の指導のもとで、生活のリズムや習慣を作り上げるサポートを受けることができます。
ルーティンを重視して安定感を保つ
ASDの方にとって、毎日のルーティンは非常に大切な安定剤です。予測できる行動の流れがあれば、不安やストレスが軽減され、心の負担も少なくなります。
・毎日のスケジュールを一定に保つ:毎日の行動パターンやスケジュールが決まっていると、安心感を得やすくなります。たとえば、朝起きてから寝るまでの行動を一定の順序で行う、予定やスケジュールをあらかじめ立てておくといったことです。
・タスクの分解:大きなタスクや新しいことに取り組む際、タスクを小さく分解し、ステップごとに進めると取り組みやすくなります。
・タイマーやアラームを活用:時間の経過や、ルーティンの終了時を知らせるためのタイマーやアラームを使うと、無理なく予定に沿って行動できます。
感覚過敏への対策を取り入れる
ASDの方の中には感覚が過敏な人もおり、日常生活の中で環境に過剰に反応してしまうことがあります。快適に過ごすためには、以下のような対策が役立ちます。
・騒音対策:イヤホンや耳栓を使って、騒がしい環境でも落ち着けるようにします。音楽や自然音を流して、自分にとって心地よい空間を作り出すのも有効です。
・照明の調整:光がまぶしいと感じる場合、サングラスを使ったり、間接照明に切り替えると、過剰な刺激を避けられます。
・香り対策:匂いが気になる場合は、アロマディフューザーや空気清浄機を使うと快適になります。
心身の健康管理を徹底する
ASDの特性により、日常生活の中でストレスが蓄積されることも少なくありません。健康な心身を保つために、以下のようなことを意識しましょう。
・リラックスできる時間を確保:意識的にリラックスする時間を取ることで、ストレスを軽減できます。趣味や休息時間を確保し、無理なく日常生活を送りましょう。
・睡眠と食事に注意を払う:規則正しい睡眠とバランスの取れた食事は、心身の安定に不可欠です。疲れをため込まないよう、しっかりと休養を取るようにしましょう。
・定期的な運動:軽い運動やストレッチは、心身をリフレッシュさせ、リラックス効果も期待できます。
健康第一だね!
ASDの診断を受けた家族や周囲のサポート
ASDの方が快適に生活するためには、家族や周囲の理解も重要です。
1.特性の理解を深める
ASDの特徴を家族や友人が理解することで、適切なサポートを行いやすくなります。ASDの特性に合った支援を行うことで、生活の質が向上します。
2.コミュニケーションでの配慮
・一度に多くの情報を伝えない:ASDの方は一度に多くの情報を処理するのが難しいことがあるため、簡潔に伝えると良いです。
・感情の表現を大切に:感情表現が苦手な場合があるため、相手の感情を尊重しながら話すことが大切です。
ここあらさんからのアドバイス
「心身の健康と自己理解が大切だね!
ポイントも参考にしてみてね♪」
今回はASDの方が意識したいポイントについてお伝えしてきました。ASDの診断を受けたことで、自分の特性や対応策を理解する機会が増えるでしょう。自己理解を深め、適切なサポートを受けながら、日常生活をより快適にするための工夫を取り入れることが大切です。生活の中で必要な工夫や、環境調整、サポートを受けることを意識することで、ASDの特性を前向きに活かしていくことができるでしょう。
私たち就労移行支援事業所COCOCARAでは、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。
見学・体験へのお申込み・相談は ☆
電話
池袋オフィス 03-5980-8834
板橋オフィス 03-5944-1126
所沢オフィス 04-2941-4884
(電話受付時間 平日9時30分~18時)
メール(件名にブログ経由で問合せと入れていただくと、問い合わせがスムーズです)
support@cccara.com
(件名にブログ経由で問合せと入れていただくと、問い合わせがスムーズです)
ホームページ
https://cccara.com/
からもお気軽にご相談くださいませ🐨
メールでのご相談は、下記項目から可能な範囲で共有いただけますと幸いです。
(1)お名前
(2)性別
(3)お住まい(住所)
(4)連絡可能な電話番号(携帯・スマートフォン可)
(5)診断名(任意)
(6)希望見学or体験日(複数提示して頂けると幸いです)
(7)メールアドレス(スマホ・携帯・PC・フリーアドレスいずれか)
板橋区・北区で動画編集やWebデザインなどのITに特化した就労移行支援
#Webデザイン #動画編集 #htmlcss #就活 #うつ病 #発達障害 #適応障害 #hsp #豊島区 #就労移行支援 #池袋 #東武東上線 #都営三田線 #COCOCARA #障害者雇用 #板橋 #所沢 #所沢市 #所沢駅 #所沢駅すぐ #所沢駅近 #西武線 #新宿線 #池袋線 #ここあら