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ここあらさんと考える~精神・発達障害と仕事の関係~

精神・発達障害を抱えながら仕事をすることは、さまざまな面で挑戦が伴いますが、適切なサポートや環境の調整があれば、自己実現や経済的自立を実現することが可能です。今回は障がいと事務の関係について考える講座を実施しました。その他、このブログでは精神・発達障害と仕事の関係性、重要なポイント、適性を踏まえたキャリアの考え方についてここあらさんと一緒に解説していきます。

🐨ここあらさんってだあれ?

ここあらさんとは就労移行支援事業所COCOCARAのキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!

精神・発達障害と仕事の現状

精神・発達障害と仕事の関係は、多くの人々が関心を寄せる重要なトピックです。現代社会において、職場におけるメンタルヘルスの重要性が高まり、精神障害を抱えながらも仕事を続ける人が増えています。働く環境によっては、仕事を通じて社会との関係性を感じ、自己成長やスキル向上が実現できます。しかし、精神的な負担が増えやすい職場では、症状の悪化につながるリスクもあるため、環境の選択が重要です。

精神精神・発達障害を持つ方が働くメリットと課題

メリット

・自己実現と自信の向上:仕事を通じて成果を上げたり、目標を達成することで自己肯定感が高まります。

・社会との繋がり:職場での人間関係や社会的な関わりを通じて孤独感を減らす効果が期待できます。

・経済的自立:収入を得ることで、経済的な自立が可能になり、生活の安定にもつながります。

課題

・体調の波:精神障害は、体調や気分に波がありやすいため、勤務時間や業務量に柔軟な対応が必要なことが多いです。

・職場での理解不足:一部の職場では、精神障害への理解が不足しており、サポートが不十分な場合もあります。

・職場環境の適応:職場の騒音や人間関係がストレスになることがあり、適応には工夫が求められる場合があります。

障がいと事務の関係

今回は事務系の働き方を紹介していきます。「事務系」というのは幅広い仕事ですが、ここでは主にデスクワークを取り上げてます。事務所で定型業務を行うタイプの事務職をイメージしていただけたらと思います。

といっても事務職の仕事として、勤怠管理や書類の処理、データ入力、問い合わせ対応など様々な業務がありますが、自分はどの業務に向いていますか?と聞かれるとどうでしょうか。

みんなも一緒に考えてみよう!

例えば「文字情報の理解が得意」「融通をきかせるのが苦手」というのは、どちらも自閉スペクトラム症の特性の一つですが、文字などの視覚的な情報を処理するのが得意な傾向にあります。正確なことは得意で、あいまいなことは苦手という特徴があり、与えられた情報を正確に扱える一方で、相手の都合に合わせて情報の扱い方を『臨機応変』に調整することが苦手な場面が多いです。状況としては繁忙期でタスクが増えて忙しくなり、上手く仕事が進まなくなることが考えられます。

『繁忙期の混乱』はよくある話?

平常時の業務には適応しているものの、繁忙期になると仕事をこなしきれないというケースはよくあります。慣れている仕事で、余裕を持って取り組める時には大きな問題はないけれど、業務量が増えたり、急な変更があって、不慣れな状況になってしまうと、大きな問題でなくても、多少の問題が起きてしまう人は多いかと思います。

「イレギュラーな業務への対応は苦手」という特徴は自閉症スペクトラム症の特性がある人によく見られるものです。いつも同じ手法や手順で見通しを持って作業をすることを好む傾向があります。そのため、スケジュールなどが急に変更されると戸惑ってしまうのです。

また「作業のスピードは速いものの、抜け漏れが多い」という特徴は、ADHDの特性と考えられており、気が散りやすく、一つの作業に集中するのが苦手でケアレスミスが多いという傾向がありますが、率先して活動する機動力が見られるのが特徴です。

事務系の仕事に共通して言えること

事務系の仕事を一人でまんべんなくこなすことは、難しいかもしれませんが、得意なことを活かして組織や会社に貢献しながら、苦手なことをサポートを受けるというスタイルであれば、事務職として活躍していくことができます。

既に解説した通り、重要なのは「個人と環境の相互作用」です。本人が自分の努力や工夫だけで、全ての仕事を上手くこなしていくのは難しいでしょう。それはどんな人にも共通して言えることです。一人で無理をするのではなく、同僚や仲間に協力して貰ったり、職場の仕組みを活用したりしながら、働き方を整えていくことが大切です。事務系の仕事は総合力を求められがちですが、何もかもを一人だけでこなそうとしないで、出来ることと出来ないことを考えながら働き方を整えていきましょう。

精神・発達障害と仕事の関係で重要なポイント

1. 自己理解

自分の体調や特性、症状を理解し、どのような環境で働くのが向いているかを知ることが重要です。自己理解を深めることで、無理をしすぎない働き方や対処法を見つけやすくなります。

2. 職場のサポート

適切なサポートがある職場を選ぶことが大切です。カウンセリングや医療サポート、産業医との相談が可能な環境が整っている企業も増えています。

3. ストレス管理

日常のストレスを適切に管理するためのスキルを身に付けることは、精神障害を抱える方にとって特に大切です。瞑想やリラクゼーション、リズムのある生活習慣などが、ストレス軽減に役立ちます。

4. 柔軟な働き方

リモートワークや時短勤務、フレックスタイム制度など、自分の体調や生活に合わせて働ける環境を選ぶことが、長期的に働くための鍵となります。

自己理解と適性の見つけ方

自己理解を深め、自分に合った働き方を見つけることが、精神障害を持つ方にとってキャリア構築の基盤となります。自己理解のプロセスでは、以下のような方法が役立ちます。

・自己分析ツール:さまざまな職業適性検査や心理テストを活用して、自分の特性や強みを把握することが重要です。

・ライフラインチャート:これまでの人生の中での成功体験や、難しかった経験を振り返ることで、自分の傾向を理解しやすくなります。

・支援者との相談:就労支援事業所やカウンセラーなどの専門家と相談することで、第三者の視点から適性を見つけるヒントを得られます。

周りの人に聞いてみても良いかも…!

キャリアの選択肢と適職の探し方

精神・発達障害を抱える方でも適職に就くことは可能です。自分に合った仕事を見つけるためには、以下の視点を意識することが大切です。

1. 自分の強みを活かせる職種

過去の経験や得意なことを活かせる職種や業種を検討します。たとえば、人とのコミュニケーションが得意であれば、カスタマーサービスやサポート業務が向いている可能性があります。

2. ストレスが少ない環境

精神障害を抱える方にとって、ストレスが少ない環境は非常に重要です。静かなオフィスやリモートワークなど、自分に合った環境を選びましょう。

3. 支援が充実している企業

障害者雇用を積極的に取り組んでいる企業や、メンタルヘルスに配慮した支援制度がある企業は、働きやすい環境を提供してくれるでしょう。

職場でのサポートと配慮

精神・発達障害を持つ方が職場で安心して働くためには、職場側からの配慮も不可欠です。企業側もメンタルヘルスへの対応が求められており、以下のようなサポート体制が推奨されます。

・カウンセリング制度:職場内での定期的なカウンセリングや、外部カウンセラーとの提携があると安心して働けます。

・休暇の柔軟性:定期的に通院が必要な場合や、体調が優れないときに柔軟に休暇が取れる職場は、精神的な安心感を提供してくれます。

・業務の配分調整:体調に応じて業務量を調整する制度があると、働く上での負担が軽減され、長期的に働きやすくなります。

自分らしく働くためのアドバイス

精神・発達障害とともに働く際には、自己肯定感を持ちながら、自分らしく働くための姿勢が大切です。

・自分のペースを大切に:無理をせず、自分のペースで働くことで、長期的な仕事への安定が得られます。

・周囲と相談する勇気:職場での困りごとや体調の変化がある場合、上司や人事と率直に相談することが大切です。

・目標をあえて小さく設定する:達成可能な小さな目標を設定することで、達成感を得やすくなり、自信も高まります。

焦らず、ゆっくりね

ここあらさんからのアドバイス

「まずは自分というものを大切にしよう!

お仕事や働き方は十人十色だよ」

今回は障がいと仕事についてお伝えしてきました。精神・発達障害を抱えながら働くことに難しさを抱える方も多いかと思いますが、自己理解や周囲のサポート、柔軟な働き方の選択によって、仕事を通じて充実した人生を築くことが可能です。自分に合った職場環境とサポートを見つけながら、安心して働くためのヒントを掴んでいきましょう。

私たち就労移行支援事業所COCOCARAでは、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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