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発達障害と診断されたとき家族にできること

近年、発達障害と診断を受ける方の数は増加傾向です。

これはアメリカ精神医学会の診断基準(DSM)の改訂によって、診断がされやすくなったことや、発達障害という言葉が広く浸透したことにより、受診する方が増えたことなども原因だといわれています。

発達障害は以前より格段に身近なものとなりましたが、実際に家族や親しい人が発達障害と診断されたときに、私たちに何ができるのでしょうか。

今回は発達障害を抱える方やその家族が抱える悩み、また悩みへの向き合い方についてお伝えします。

参照:厚生労働省HP「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_h28.html

参照:内閣府HP「発達障害白書」https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r04hakusho/zenbun/index-pdf.html

発達障害とは

発達障害とは生まれつきの脳機能障害です。

症状としては主に自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)の3つが存在します。

障害が単独で現れることもあれば、複数の障害が現れることもあり、症状によって様々な生活上の困難が起こります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)は対人関係や、コミュニケーションを苦手とする障害です。他にも強いこだわりや興味の偏りなどがみられ、感覚過敏や感覚鈍麻などの特性もみられます。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の方は暗黙のルールを理解したり、人の表情や言葉の裏を読んだり、場の空気を察することが苦手です。

強いこだわりを持つため、それらを無理に変えようとするとパニックになってしまうこともあります。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意欠如・多動性障害(ADHD)は主に、注意力が散漫な不注意タイプや、落ち着きがない多動性タイプ、衝動的な行動をとる衝動性タイプといった障害特性を持っています。

不注意や多動性、衝動性といった症状は主に以下のような現れ方をします。

・不注意優勢型

・多動・衝動優勢型

・混合型

「不注意優勢型」の場合、不注意や忘れ物といった困りごとが多くなります。

「多動・衝動優勢型」は落ち着きなく常に動き回ったり、人の話を遮って話し続けたりしてしまうのです。

「混合型」は「不注意」と「多動性・衝動性」の2つの特徴が現れます。

学習障害(LD)

学習障害(LD)は知的発達の遅れがないものの、特定の能力の習得や活用が困難な障害です。

LDの症状としては以下の3つがあります。

・読字障害(ディスレクシア)

・書字障害(ディスグラフィア)

・算数障害(ディスカリキュリア)

字を読むことに問題を抱える「読字障害(ディスレクシア)」の方は、日常生活で「マニュアルを読めない」「メールの文章を読み飛ばしてしまう」などの悩みを持っています。

また「書字障害(ディスグラフィア)」の方は、字を書くことに問題を抱えており、大人でも「聞いた内容をメモに取れない」などの困難を伴います。

読み書きの障害以外にも、数の概念を会得するのが難しい方が「算数障害(ディスカリキュリア)」です。

算数障害の方は「時計を読むのに時間がかかる」「簡単な計算ができない」といった悩みを抱えています。

大人の発達障害が周囲に理解されにくい理由

子どものころに発達障害と診断されれば、自治体の支援制度を利用したり、療育に通ったり、学校でも支援学級などの選択肢があります。

しかし子どもの頃はちょっとした不注意などは見逃されることもあり、発達障害と診断されずに成長する方もいます。

しかし大人になり社会に出たことで、より複雑で高度なコミュニケーションを求められる機会が増えると、障害による困りごとが顕著化するのです。

発達障害は目に見える障害ではないため、大人の発達障害は「だらしがない」「怠けている」といった評価を受けてしまうことがあります。

このような障害特性による失敗を重ねることで自己評価が下がり、鬱や不安障害といった二次障害を引き起こしかねないのです。

家族の悩み

発達障害を抱える家族とのコミュニケーションに悩む方は多くいます。

一般的に当たり前だと思われているルールであっても、発達障害の方には理解が難しいこともあります。

「言わなくても分かるだろう」といった考えは、発達障害の方とのコミュニケーションでは大きな齟齬を生じかねません。

特性を理解して適切なアプローチをとる必要があるのです。  

ここでは家族や本人が抱える悩みの一例を見てみましょう。 

例1.当事者の気持ち

「聴覚と視覚の過敏があります。家族の理解もあまりなく、「我慢しろ」と怒られるので、ノイズキャンセリングヘッドホンを購入し、静かな環境を作っています。しかし、ヘッドホンを付けていたら、呼ぶ声が聞こえないことを指摘され、大きな音で音楽を聴いているんだろうと言われてしまい、更にストレスが溜まります。」

出典:NHK「困りごとのトリセツ」No.9 http://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/torisetsu/cat_family.html

例2.家族の気持ち

「主人が発達障害です。特に困ったり傷ついたりするのは、言葉のキツさです。言われたときは、冷静に何がダメで、なぜそういうことを言ってはならないのかを説明するようにしています。こちらにとって当たり前のことでも、主人にとっては理不尽に感じるようですが、繰り返し繰り返し話しています」

出典:NHK「困りごとのトリセツ」No.28 http://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/torisetsu/cat_family.html

このように発達障害の方は、個々の特性により周囲から誤解されたり、対人コミュニケーションが上手くいかなかったりといった、様々な困りごとを抱えているのです。

解決には障害の特性を理解し、寄り添っていく必要があります。

家族ができること

発達障害を抱える本人はもちろんですが、それを支える周囲の方も、生活する上でストレスを抱えてしまいがちです。

障害の特性を理解することで、お互いができるだけストレスなく生活できるヒントを探しましょう。

障害特性を理解して苦手をカバーできる環境調整を!

家族や職場など、周囲が発達障害の特性を知ることが大切です。

発達障害は脳機能の障害であり、日常生活や職場で起きるトラブルは本人が「怠けている」「自己中心的」だからではありません。

また人とコミュニケーションを取ることが苦手な方も多く、周囲から誤解され敬遠されることもしばしばあります。

例えば相手の気持ちに寄り添うことが苦手なASDの方に、一般的な意見を押し付けても理解するのが難しいこともあるでしょう。

その場合は無理に意見を押し通さないことも、お互いの精神衛生を保つうえで必要です。

また遅刻や浪費をしてしまいがちなADHDの方には、周囲が声がけをするなどの予防法や対処の仕方を話し合いましょう。

LDの方が字を読めなかったり書けなかったり、数字を理解しにくいのは本人の努力だけではどうにもできません。

苦手な部分をフォローできる環境を作ってあげることが重要です。

家族が気をつけることは

障害によって苦手なことや、できないことがあることを理解しましょう。

暗黙のルールといったものを理解するのが苦手な方もいるので、具体的な生活のルールや小さなことでも話し合う環境を作ることが必要です。

ルールを曖昧にせず、役割分担などについても具体的に取り決め、なぜそのルールが必要なのかを説明します。

発達障害当事者の苦手をカバーすることはもちろん大切ですが、周囲の心に余裕がなくなっては、障害特性による行動を受け入れるのが難しくなります。

一緒に暮らす家族が疲弊してしまわないことも、障害を持つ方をサポートするのにとても大切なことです。

まとめ

今回は発達障害にはどの様なものがあるのか、発達障害を抱える方やその家族が抱える悩みや、悩みへの向き合い方についてお伝えしました。

生れついた障害特性によって生じたトラブルは、本人の努力だけでは改善できないこともあります。

家族や周囲の理解と工夫が、円滑な日常生活のカギになるのです。

発達障害の方の中には自信を無くし、仕事にも前向きになれないこともあります。

私たちCOCOCARAは、就労移行支援事業所として、障害等の事情があってお仕事に就くことに苦労している方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行っています。

「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一人で悩まずに一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

私たちと一緒にご自分に合った働き方について考えてみません

か。

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